矯正治療について
歯並びは、見た目の問題以外にもお口や全身の健康に関わってきます。
生涯自分の歯で食事するために、歯並びを整えることは重要です。
矯正治療は専門性が高く、難しい分野です。
当院では、個々の希望や環境を考慮して総合的に診断し、適正な矯正治療を提案致します。
・小児矯正、成人矯正
・マルチブラケット装置、裏側の矯正(舌側矯正)、拡大装置
・マウスピース型矯正装置、いわゆるアライナー矯正
・歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正、いわゆるインプラント矯正 など
あらゆる矯正治療に対応しております。
*矯正治療は一般的には保険適用外ですが、厚生労働省が定める疾患(口唇口蓋裂、ダウン症など)や
顎変形症などは保険適用される矯正治療を受けることが出来ます。
当院では保険適用外の矯正治療のみを行っております。
マルチブラケット装置 パラタルアーチ 舌側矯正 マウスピース型矯正装置 拡大装置
リテーナー
矯正治療のスケジュール
① ご相談
・歯並び、咬み合わせ、患者様の気になる点についてご相談いたします。
・歯列矯正治療の一般的な内容、スケジュール、費用についてご説明いたします。
② 精密検査
矯正治療に必要な検査を行い、診断します。
・問診 ・レントゲン撮影(パノラマ・セファロ) ・お顔・口腔内写真撮影
・歯型の記録 ・咬み合わせの記録 ・口腔内診査
③ コンサルテーション
・歯並び・咬み合わせの診断結果をご説明いたします。
・歯列矯正治療の内容(装置の種類、治療期間、費用)をご説明いたします。
・治療内容ご説明確認書、治療費用お支払い計画書を作成いたします。
④ 歯のクリーニング・虫歯の治療
・治療開始前に歯磨き指導・クリーニングを行います。
・虫歯があれば、矯正治療前に治していただきます。
⑤ 動的治療開始
・歯並び、咬み合わせの状態に適した治療を進めていきます。
・矯正装置を装着し、歯を動かしていきます。
・3~4週間に1度来院していただきます。
・1期治療(混合歯列の矯正) : 12歳くらいまでのお子さんの治療 1~2年、12~24回通院
・ 2期治療(永久歯列の矯正) : 成人の方の治療 2~3年、24~36回通院
・矯正治療中も歯磨き指導・クリーニングを行います。
⑥ 動的治療終了
・矯正装置を取り外し、クリーニングを行います。
・お顔・口腔内写真撮影、歯型の記録、レントゲン撮影などを行います。
・保定装置(リテーナー)を装着します。
⑦ 保定期間・経過観察
・リテーナーの調整やクリーニングを行います。
・良好な歯並び・咬み合わせの安定には、定期的な経過観察が大切です。
・リテーナーの装着期間は約2年、5~6回通院です。
矯正治療料金
・相談料 保険診療で初診料や再診料(1,000円前後)、高校生までのお子さんは無料
・精密検査料 44,000円
・混合歯列期の矯正 基本料金 250,000円~
調整料金 3,500円/回
・永久歯列期の矯正
セラミック 基本料金 580,000円~
調整料金 5,800円/回
裏側矯正 上下顎 基本料金 880,000円
調整料金 11,000円/回
片顎 基本料金 770,000円
調整料金 11,000円/回
アライナー矯正 上下顎 基本料金 385,000円
調整料金 11,000円/回
片顎 基本料金 230,000円
調整料金 11,000円/回
・部分矯正 基本料金 230,000円~
調整料金 5,800円/回
・歯科矯正用アンカースクリュー 1本につき 22,000円
・矯正の為の抜歯 1本につき 5,800円
・保定期間 調整料金 3,500円/回
保定装置 片顎 13,000円
保定装置 目立たないタイプ 16,000円
*全て税込み価格です。
*基本料金はクレジットカードによる分割のお支払いが可能です。
*料金は症状の難易度によって多少上下することがあります。
*混合歯列期の矯正をされて、永久歯列期の矯正に移行する場合、基本料金は差額分となります。
矯正治療に関する注意事項・リスク
1.治療の進行上、場合によっては歯を抜いたり、虫歯の治療、インプラント埋入、あるいは外科的
処置等が必要になる場合があります。この場合の料金は矯正料金に含まれません。
2.万が一治療を中止ならびに移転される場合には、早めに連絡してください。
3.領収書は、原則として再発行いたしませんので、大切に保管して下さい。なお、矯正治療は医療費
控除の対象となりますので、詳細はお尋ね下さい。
4.学校、または勤務時間を使わせていただく事があります。特に装置の装着、撤去時は1~2時間
必要ですのでご了承ください。
5.予約の都合が悪くなったときは早めに電話などで連絡をとり、新しい予約をとって下さい。それを守
れないときは、治療期間が長くなるだけでなく、治療結果が不十分となることがあります。
〈 矯正装置について 〉
6.指定された矯正装置(ヘッドギア、フェイスマスク、矯正用ゴムなど)は、必ず使用時間を守って
着用して下さい。治療結果及び治療期間に大きな影響が出ます。また、来院時には必ず持参して
下さい。
7.堅いもの、べたつくものは装置破損の原因になりますので、できるだけ食べないようにして下さい。
8.装置が変形したり、破損したときはすぐに電話で連絡して下さい。そのまま放置すると悪い結果を
生じる事があります。
〈 歯磨きその他について 〉
9.矯正治療中は特によく歯を磨いて、口の中を清潔に保って下さい。もしこれを守らなければ、虫歯
や歯肉炎になったり、歯の色が変わったりします。
10.矯正治療期間中に体質により以下の事態が発生する場合がありますのでご了承下さい。
・歯痛 : 矯正装置を装着しますと締め付けられるような痛みが出る可能性があります。これは矯正
特有の痛みです。知覚過敏のようにしみることもあります。チクチクと刺すような痛みであれば
すぐにご連絡ください。
・虫歯、歯肉炎 : 食後の歯磨きをおろそかにすると、虫歯になったり、歯肉炎が起こります。これらの
程度が進行しますと、治療を中断し、装置をはずすこともあります。是非ともご注意ください。
・口内炎 : 矯正装置を装着しますと口の中が傷つきやすくなり、口内炎になりやすくなります。放って
おけば自然に治りますが、我慢ができないようであれば、すぐにご連絡ください。
・歯肉の退縮 : 歯が動くとき、歯肉のレベルが下がることがあります。その結果、歯の根元の空隙が大きくなり、
ブラックトライアングルが生じます。
・歯根吸収 : 歯が動くとき、個人差がありますが、歯の根の先がとけることがあります。
・歯の異常:歯が動くことにより、歯に亀裂が入ったり、破折が起きたり、稀に歯髄が壊死することも
あります。歯のカルシウムが不足して白い斑点(ホワイトスポット)ができることがあります。
・修復物や補綴物の脱離、破損:治療した詰め物や被せ物の再製が必要になることがあります。
・顎関節の異常 : 音がしたり、開けにくくなったり、痛みを感じる人が増えています。矯正治療が直接の
原因ではありませんが、このような状態が起こった場合には、すぐ連絡してください。
・予期せぬ成長(アブノーマル・グロース) : 受け口の人などでは、治療中、下顎が著しく成長することがあり、
矯正治療だけでは十分な対応ができなくなることがあります。このような際には外科手術が必要になります。
・舌癖 : 舌の位置および機能が正常でない場合には、治療期間が延長したり、後戻りの原因となります。
・治療期間の延長(アンキローシス) : 歯は歯根膜という繊維を介して骨に埋まっていますが、ごく稀に
直接骨に埋まっている人がいます。そういう人は歯が動かないため、矯正治療の中止、補綴処置もしくは
外科的小手術の必要性が考えられます。
11.矯正治療の途中で、下顎の成長が著しく変化したり、舌の突出癖が出た場合、治療期間の延長、
治療方法の変更、抜歯などが必要になることがあります。
12. 矯正治療後、ほとんどの人に後戻りが起こりますので、必ずリテーナーを使い、これを防止します。
使用協力が不十分で再治療が必要とならないようにしてください。万が一、再治療が必要な場合は別途料金が
かかります。なお、リテーナーは担当医による定期的な調整を受けないと、十分な効果が得られません。